ミンチ肉は中国産

2016年9月17日

毎度ながら、元嫁のお父さん。子供から見たらお爺ちゃんのナゾ発言に「困ったもんだ」状態。
facebookに書こうかと持ったけどネガティブだから非公開なここに書こう。
離婚してから子どもとはひと月に1回ぐらい会っている。たいていは日曜日でお昼から夜9時ぐらいまで一緒にご飯食べたり、遊んだり、スーパー銭湯に行ったり。
今回は祝日の金曜日に待ち合わせをしていつもどおり学校の話や大好きなミニカーの話で盛り上がる。

「ランチに何にする。大好きなマクドナルドか?」
「マックはいい。ミンチ肉使っているから?」
「なんで?マック大好きだったじゃん」
「ミンチ肉はね。中国産だからお爺ちゃんは止めろって言ってた」
「それ、本当かよ」

一応、頭ごなしに否定せずに事実を調べてみる。
マクドナルドのホームページで生産地情報をチェック。
するとアメリカかオーストラリアとある。だよね。

「ほら、中国産じゃないぜ。お爺ちゃん調べずに言ってるだろ」
「たぶんね。うーん、でもやめておく」

一応、気を利かせているのか、こっそりマックに行くのが忍びないのか、結局毎回行っていたマクドナルドには行かないことに。

「自分自身に聞いてみろ、今何を食べたいと思っているのか?」
「そうだーねーー。うどん!」

うどんは本当に好きで、毎回のスーパー銭湯に行ったときはざるうどんを頼む。天ざるうどんを頼んで、天ぷらを全部残す強者だ。ま、私が食べることになるのだが…。

近くの立ち食いそば(椅子あり)のお店に行きたいと言い出す。
そして店の前まで来て質問された。

「ここってチェーン店?」
「あー、そうだね。他でも見たことがあるよ」
「良かった。じゃーここにしよう」
「なんでチェーン店だといいの?」
「チェーン店じゃないところはね。残った食材を使いまわししているんだよ」
「それもお爺ちゃん情報か?(^^;」
「うん、そう」
「お爺ちゃん、調べずにそう言ってるだろう」
「たぶん」

ということで、うどん食ってきた。
富士山盛りという3人前を頼んだのには参ったが。

ということで、お爺ちゃんの意味不明な情報に翻弄される。
子供からすれば確かめる手段もないから信じるしか無い。
恐らくお爺ちゃんとしたら、自分の主張を「わかった」と素直に受け入れてくれるから嬉しいのだろう。家族からは「また、はじまった」というレベルでスルーされていると思う。

じゃー、お爺ちゃんはダメダメなのかというとそうではないはずだ。
定年まで消防署長を務め上げ、内閣府から勲章をもらった人だ。
言い出したら聞かないという頑固な面も消防署長というポジションにおいては絶対的に必要だったのだろう。

だが、一方で白を黒と言っても周りの消防署員は「黒です!」と言うような世界(と思われる)だから、自分の意見が常に正しいと思い込んでしまっているに違いない。

子供に対して学んでほしいことはたった2つだ。

1.自分で考えること
2.自分で決断すること

この二つだけを基準に教えるようにしている。後はいらない。
今回の「ミンチ肉は中国」「チェーン以外は使い回し」ということに関しても「それ、ちゃんと調べたのか?」という聞き方をした。
その上で、本人が何を食べたいのかを確認してから、それに従った。大人がよくやってしまう「こっちにしろ」とは言わない。

3人前の富士山盛りなんて食べられないから、当然残す。
その場合も「しょうがない」で構わない。
「もったいなから食べろ」なんて言わない。
これは反論も有るだろうから一応書いておくけど。

自宅で出てきたご飯は残してはいけない。
外食で出てきたご飯は食べられなかったら残していい。

というのは自宅では「子供にちょうどいい量」で出されるからだ。
(現実には違うけど、そういう風に考えている)
だが外食では「丁度いい量」なんて考えられていない。
大人のメニューにすると当然ながら多すぎる。

故に「ちゃんと残せ」という言い方をしている。
それは「自分にあった量を自分で考えて、お腹いっぱいと思ったらいらないと決断しろ」ということだ。
「もったいない」というのはいわば、思考停止状態だ。
目の前にあるものをただ無くなるまで食うという思考だ。

貧しい時代、食べ物がなかった時代はそうする必要があった。
不味いご飯であっても食べられるだけありがたい。今度いつ食事ができるかわからない。少しでも栄養が取れるように。
「残さずチャンと全部食べろ」とはそういう時代に生まれてきた。
だが、現在は明らかに時代は違う。
余程の事情がなければ、この状態は変わらないだろう。

お爺ちゃんの価値判断が形成された時代と今は違うのだ。

さて、ひと月に一回しか合わないのでいろいろ心配だ。
だけどたった1日のたった数時間の中で、お爺ちゃんの常識を破壊することはできるだろう。
「なんで?」「どうして?」「調べてみた?」「どーかなー」

いずれ子供が大きくなって自分の意見を言い出した頃(たぶん中学生ぐらい)、「孫がこんなに自分勝手なことを言うようになったのは、お前のせいだ」と指摘されるだろう。
実はそんな日が来ることを楽しみにしている。