世界で活躍するすごい人との出会い

「プライベート雑談しませんか?」

ツール購入者を対象に呼びかけたところ、11人もの申し込みがあった。

そもそも10人限定にしていて、募集を開始して12時間ぐらいで、定員に!
慌てて募集ページをクローズしたという次第。

正直、多くて3人ぐらいと思っていたので、これはビックリした。

しかし、一人の人から「仕事が入ったのでいけなくなりました」という
メールが届いた。

メールには、こんなことも書いている。

==============================================
アメリカ、イギリス、韓国に会社をもっていて、日本にも東京と大阪に
あります。突然仕事が入ることが多く、今回は残念です
==============================================

へー、すげーな-。

リアルな社長との接点は初めてだったので、こちらの方からスケジュールを
調整するので会いましょう。と打診した。

==============================================
今日の午後4時からの1時間と、明日の午後1時からの1時間、あります。
==============================================

うーん、なんちゅう忙しい人だ。
さすがに今日は無理なので、翌日の午後1時にスケジュールを組んだ。

当日になって「良かったら、一緒にランチでも」という電話があり、OK。
ちょうど、待ち合わせ場所近くでランチするつもりだったので。

待ち合わせ場所は、赤坂見附にあるホテルニューオオタニのロビー。
言わずとしれた、高級ホテルだ。

ロビーも広々としており優雅さが漂っている。

「お待たせしました」と初老の男性に迎えられた。
見た目はちょっとやぼったい感じだが、スーツはいいものだとわかる。
腕時計も装飾指輪も金色を放っている。
胸には法律家を示すバッチが…(弁護士ではない、と言ってた)

「部屋にいきましょうか」と、高層階にエレベーターで上って、部屋に入る。
見晴らし抜群の部屋だった。落ち着いた雰囲気がいいなー。

「ここが職場なんですよ」

ノートパソコンが3台ならび、たしかにそのようだ。

ホテルの一室を職場にすることは聞いたことがあるけど、初めて見た。
余分なものはないし、ベッドメイクしてくれるし、集中するには最適空間。

『こういう職場もいいな』と内心思う。※無理だけど…

名刺交換もそこそこに、男性は今まで携わってきた仕事の話を始めた。

インテル、NEC、NTT、Google、など一流会社の名前が立ち並ぶ。
インターネットがまだ無いときから通信事業に携わっていたとのこと。

主にプロデューサーの役回りで、事業計画を立てたりするのだそうだ。
「ネットを知っている人と知らない人は、交流できない。その架け橋」
なるほどねー。同じ思いを持っていたので、共感。

他にも
「今の大学生は、いいところに就職することばかり考えている」とか
「教育制度の中にお金の教育も入れるべきだ」とかで、共感した。

さて、30分ほど話を聞いた後に「あ、食事にいきましょう」ということで
ホテルのレストランにいくことに。

「いらっしゃいませ」とウェイターが挨拶。
「◯◯様、今日はお食事ですか?」「うむ」なんて会話が交わされる。

『常連かよ』とおもいつつ着席。高そうな店だなー。

メニューをチラッと見たと思ったら「ひれステーキ丼で。一緒でいい?」と
聞かれた。

「ひれステーキ丼 4,800円」

おおぉっと、480円じゃないよ。4,800円だよ!

「はい」と物怖じせずに軽く返事。(内心は高いなーと思いつつ)

食事が届くまでの間、「今、こういう事業を計画しているんですよ」と
見させられた企画書らしきものには、インターネット関連事業でサイトと作って
集客する方法などが書かれている。

じっくりみたいところだけど、次々とページをめくられるので、詳しいことは
わからない。

4800円のひれステーキ丼がきたので、食べる。
旨い…。あー最高のひととき。

続いて
Youtubeの技術に少し貢献しているとか、
Ustreamを使って各国にある会社との社内会議に使っているとか、
の話を聞く。

さて………、なんか【すごそうな人】でしょう?

こういう人脈と出会えるなんて、滅多にない。
人と出会いで、大きく飛躍できることがあるから、ラッキーだったかも…。

しかし………

ホテルの部屋で話をしているときから、すごく気になることがあった。

「なんで僕のことを聞かないのだろう?」

そもそもプライベート雑談では「僕に興味ある人」で募集をかけた。
だから、僕が何をやっているか、これからどうするかを知りたいと思っている
人のはずなのだ。

ツールを作って販売している僕に興味を持ったのじゃないの?

だけど、この男性は、初対面から始まって食事後も、ずっと自分の話をしている。

しかも話の内容が、どれもこれも抽象的で、具体的なことが何もない。

「いくら稼いだ」という話は多いが、
「どう稼いだ」という話が出てこない。

部屋にいる時点で、なんとく「これは、はめられたか?」と考えていた。

食事の時に「4800円」のステーキ丼を軽く流したものは、実は意図的にした。
「お金にたじろがない」という雰囲気を見せたかったからだ。
仮に食事が1万円でも、3万円でも、同じ対応を見せるつもりだった。

ステーキ丼の値段を僕もチラリとしか見ずに決めたものだから、
ちょっと調子が狂ったようだ。

「これね、私はビックリ丼と呼んでいるんだよ。4,800円するんだ」と
わざわざ、価格を教えてくれた。
「そうみたいですね」と、これも軽く流す。

おそらく、手がけてきた事業の話をすることで
「自分も一緒にやらせてください」と身を乗り出してくることを
期待していたのだろう。

だが、僕は何の関心も抱かなかった。
話が抽象的だし、ところどころ矛盾がある。

チラリと見せられた企画書も「RSSで自動記事作成」とか「は?」というような
内容が書かれている。

Ustearmで世界とつなげて会議はできるが、社内会議ができるわけが無い。
なぜなら全部ダダ漏れ、世界中の誰もが視聴することができるからだ。

まったく僕の方から興味を示さないので、男性も次の手に悩んでいるようだ。
へんてこな沈黙の時間が流れたりする。

そしてついに男性が「私に投資しないか」と切り出してきた。

僕「投資ですか?技術的なサポートなら、喜んで参加しますよ」

男性「うーん、最初はそう考えていたんだけど、やっぱり投資がいいよ」

僕「お金だけ出すってことです。具体的な事業計画はどうなっていますか?」

男性「そこは私を信用して欲しい」
男性「即決するのが、西洋におけるビジネスの成功の秘訣だよ」

僕「たしかに、僕も直感を信じて行動します。理屈は後で考えます」
僕「でも、今の僕の直感は『投資するな』です」

沈黙…

話は終了して、また機会があれば、ということで別れた。

ちなみに「ひれステーキ丼」と「コーヒー」はご馳走になった。

この男性が、本当にすごい人のなのか、ただの詐欺師なのか、わからない。

ここからは【後者】だと仮定して話をしよう。
その筋で「すごい人」のなのかもしれない。

「投資」と言えば、たぶん100万円を超えるレベルだろう。
もし一週間に一人のペースで100万円を得ることができたら、月400万円。
月400万円もあれば、ホテルニューオオタニに住んで、毎日ステーキ丼も平気だろう。

つまりは、一見すごそうに見えるけど、さほどすごくはないということだ。

詐欺の世界での常識は、

 「貧乏人を騙すと騒ぐが、金持ちを騙して騒がない」

というのがある。

お金がない人は、だまし取られたお金を必死で取り返そうとする。だから騒ぐ。
お金を持っている人は、だまされても「勉強になった」と沈黙する。

故にこの男性のやり方は富裕層向けのなのだと思う。

しかも事業への投資なので、すぐに資金回収できるわけではない。
「これからですよ」とか「情勢が変わった」なんて言われて
引き延ばされるだろう。

騙されたと確信を得るまでに何年もかかる。
その間に、別なホテルに移動してたら…?

それにしても、なんだ僕に声をかけたんだ?
ま、がっつり稼いでいると勘違いしていたのだろう。

僕が男性の話に興味を持たなかった最大の理由は…

「お金を稼ぐ話」よりも「お金を稼ぐ仕組みの話」の方が好きだからだ。

「100万円渡したら200万円になる」といわれても興味はない。
「100万円渡したら200万円になる仕組み」といわれたら興味ある。

たったプラス3文字だけど、全然違いものだ。

今回のことは、すっごいおもしろかった。

ステーキ丼もおいしかったし。
ごちそうさまー。

IBR動画

Posted by ライトニング 今村 吉宏


PAGE TOP