「良い商品であること」は単なる出発点に過ぎない。
facebookからの転載
ビデオ音声が録れてなくて凹みつつ、まーいいや、と開き直っている今日この頃。
夜中も4時を過ぎてしまったのでテンションがヘンテコになっている。
なので、普段書かないことを書いてみよう。
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僕はインターネットという空間を使って商売をしている。
プログラムを作って販売したり、プログラムの作り方を教えてたりしてる。
「商売」と言えば商売、なんだけど、もっと違うように表現したい。
それは「やりたいことをやっている」ということ。
儲けるためだけだったら、もっと効率の良い方法があるかも知れない。
食べていくためだったら、もっと安定した方法があるかも知れない。
だけど、そんな儲けよりも、安定よりも、
「やりたいことがある」というのはとっても重要な気がする。
プログラムを作ったり、それを教えたりするのは、
「やりたいこと」の一部が現れたものでしかない。
やりたいことは他にもいっぱいある。
だけど根底を突き詰めていくと原点に辿りつく。
僕が前々から思っている「やりたいこと」の原点は、
「いいものは世の中に広まるべきだ」という考え方だ。
実際のところ、いいものだから広まるという時代ではない。
優れた商品が、殆どの人の眼に触れること無く、
ごくごく一部の人だけに「いい商品だった」と
評されて消えていくことは普通にある。
これって凄くもったいなくて仕方がない。
もっと広まってくれれば、もっと救われる人がいたかもしれない。
もっと便利で、もっと楽しくなることができたかもしれない。
商品が広まるとは、
たくさん作られて、遠くに運ばれて、長く売られるということだ。
これらを実現するためにビジネスとして成立していなければならない。
優れた商品を原価ギリギリで販売して「安い」と喜んでもらっていても
利益が少ない故に開発投資もできず、不足の事態にも備えることができず、
自転車操業のように生き長らえている売り手がいる。
風邪を引いて寝込んだだけで倒産してしまうような弱さだ。
だからビジネスとしてちゃんと儲けるようにしなければならないのだ。
優れた商品を広めるためには、儲けられるようになっていないといけない。
しかし、現実は厳しい。
どっちかというと「売るのがうまい人が勝つ」世の中なのだ。
すごく良い商品が広まらない一方で、
どうしようもないひどい商品がバンバン売れていたりする。
買う人がアホなのか?まーそれもあるかも知れないけど、
どっちかというと「売る人が利口なのだ」と僕は思うのだ。
詐欺師ほど勉強熱心な人種はいない。
詐欺師たちは有りもしない商品を売るために、
人の心をどうやったら揺さぶるかを必死で勉強している。
詐欺師の例は極端にしても、
ひどい商品でも売れるのは、売り手の知恵と工夫の結果であることは間違いない。
「ひどいものを売る奴が悪い」という人がいると思う。
一応その意見を否定するつもりはないが…。
「ひどいものを売る奴がいるから、俺のが売れない」という売り手がいたら、
「お前は馬鹿だ」と言わせてもらう。
良いものだから売れる時代ではない、
良いものだと伝えるから売れる時代なのだ。
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買い手の心に伝える努力をしない限り、どんなに良い商品でも広まることはない。
僕は自分の商品をどうやったら売れるかということをいつも考えている。
「良い商品であること」は単なる出発点に過ぎない。
それをいかにして伝えていくか、購入する決断をしてもらうかに全力を注ぐ。
僕はこれまで自分の商品を作り、自分で販売をしてきた。
もうこれも一段落が着いたかなと感じている。
なので来年の4月ぐらいをめどにして、自分自身で商品を作ることを控えて、
もっと広まるべき他の人の優れた商品を広めるための仕事をしようと思う。
眠い…。
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