ラーメン屋さんのユーザビリティ

今日、銀行の手続きに駅のそばまでやってきた。
んで、ランチに悩んでいたんだけど…。
iPhoneの「30min」というアプリで新店舗を発見。

「六角堂」というお店で7月29日にオープンしたばかり。

ラーメン激戦区 町田 のなかでも、大勝軒、町田屋と有名店がならぶ場所。
六角堂も結構有名なお店だけど、はてさてどう健闘するのか…。

というわけで、さっそく行ってみることにした。

ここでは「味」とかの書き込みはしない。
ビジネスの視点でチェック!!

この店で気になったのはユーザビリティの悪さ。
ラーメン屋でユーザビリティなんて大げさに思うかもしれないけど、
それは大きな間違い。

シンプルな店ほどに、その小さなことが目立つ。

まず気になったのは券売機。
ここに「おつり」を取り出す方法が書いていない。
1000円入れて800円のラーメンボタンを押しても、200円が点灯したまま出てこない。
実はボタン近くのポップで「おつり」という文字が隠れていた。

次、セルフサービスの水を汲もうとしたとき…。
コップをとって、水を出そうとしたけど、どうすればいいのかわからない。
小さなボタンがあって、それを押せばよかった。
「押す」とも「PUSH」とも書いていなくて、ほぼ平面になっている薄く丸く書かれたボタン(らしきもの)があるだけ。
1秒ぐらい考えたが、その1秒の不安は結構大きい。

注文したラーメンはすぐに出てきた。
さすが細麺の博多ラーメン。

「あれ?れんげは?」とカウンターの上を見回すが置いていない。
隣のお客さんは使っている。と、いうことは…。
ラーメン皿とラーメンどんぶりの間に置いてあった。
※博多ラーメンはラーメン皿があるのが多い。

実はこの店、椅子が少し高く、そしてカウンターが狭い。
この二つの条件によって、ラーメンを真上から見下ろすような姿勢で食べなければならない。
真上から見ると「れんげ」は隠れてしまって、まったく気がつかなかった。

博多ラーメンといえば、ショウガとごま。
カウンターに置かれたショウガとごまを乗せて、うまさ倍増。

「ん?これはなんだ」
なにやら茶色の液体が入ったボトルが置いてある。
隣には「す」と書かれたボトルが置いてある。
茶色のボトルには何も書いていない。

気になったので店員さんに聞いてみた。
「ラーメンのスープです。薄くなったら入れてください」

なーるほど。って、わからないよ。(予想はしてたけど)
予測だけでラーメンに投入しようとは思わない。
謎の液体を投入しようとなんてチャレンジャーじゃないよ。
「ラーメンスープ」と書いておいてくれればいいのに。
と思った。

と、実に小さなことの積み重ね。
一般的には「いいじゃん、そんなこと」と思うかもしれない。

だけど商売人を目指す僕らにとっては十分に反面教師となる。

水を出すためのボタン一つであっても「わかるだろう」と思い込んでいるとお客のストレスをためてしまう。
「ラーメンスープ」にしても目的を書いてあげないと使わない。

セミナー動画を作成したら、MP3音声ファイルを作ってあげるのはサービス。
「MP3ファイルがあります」とだけでは駄目で、「MP3ファイルをiPodなどに入れて、通勤時間に聞いてください」というぐらいまで具体的に示してあげないと行けない。

そこがちゃんと考えられているラーメン屋さんもたくさんある。
「つけ麺の食べ方」とか、知っている人は知っていることも、丁寧に図入りで説明する。
そのようなユーザビリティが充実することで、新規客がリピートして、ファンになっていく。
新規客にストレスはできるだけ与えてはならないのだ。

今日のお店はそういう点で問題点が多い。
美味しいのに潰れるお店って、こういうことが原因じゃないかな?

ところで、逆に新規客にストレスを与えまくって成功している店もある。
それが「ラーメン二郎」。
不親切きわまりない店である故に、攻略法が生まれるほど。
こういうアプローチもあるけどね。