起業家になるなら“哲学者”たれ
「哲学」っていうと堅い感じがするよね。
プラトンやらソクラテスやら、やたら難しことを言う。
「我思う故に我有り(デカルト)」とか
意味わかんねーっと思うのだが、それでいい。
僕がここで訴えたいのは、自分なりの哲学を持てってこと。
哲学を僕なりに表現すると、それは「定義すること」だ。
「●●は、●●である」
これが言えたら、あなたはもうりっぱな哲学者だ。
簡単だよね。定義するだけなんだから。
簡単だけど…だれもやらない。
定義するというのは意識的に思わないと実はできない。
「人生とは」「教育とは」
そんな難しいことの定義は時間をかけてやればいい。
「パソコンとは」「赤信号とは」
そんな日常的なことも意識的に考えないとできない。
定義するためには「意識する」ことが最初の一歩となる。
意識して、思考して、定義する。
「赤信号…当たり前のように町中にあるけど、これって…」
と意識するといろんなことが頭を駆け巡る。
「赤って危険を表すよな。でも、無視する人もいるしな」
と思考を巡らすことで具体的になっていく
「赤信号で止まるという共通認識により第3者間であっても安全性が高まる」
なんて感じの定義が生まれる。
定義は人それぞれだから違ってて構わない。
こう定義ができると「赤信号みんなで渡れば怖くない」という
意見が出ても、「あーそういう意見もあるな」と思えるわけ。
たいていは「非常識だ」とか「そんなこと言うべきじゃない」とか言う。
ほとんどの人は「赤信号は止まれ」程度の定義しかない。
それ以外は曖昧でモヤモヤしているから例外に弱い。
あなたが”起業家”を目指すのならば「定義すること」を習慣化する必要がある。
「●●は●●だ」を意識し続け、考え続け、定義し続けなければならない。
ビジネスは決断の連続なのだ。
決断するためには指針が必要となる。
指針となり得るもの、それが自分自身の哲学。自分なりの定義だ。
自分の哲学がないから、メルマガなどで「これからこれが流行る!」と
言われて飛びついてしまう。
「うーん、私の考えと違うな」と思えば手を付けない。
「なるほど、いい考えだ」と思えば参入してみる。
「簡単に儲かるか」云々ではなく「自分の哲学にマッチするか」に
フォーカスして決断すると、早く、そして正確に決断できる。
最初に書いたように普段から「定義すること」を意識する必要がある。
これは一種の癖のようなもので、最初は意識しながら行おう。
目の前にあるもの、今体験したこと。
それをちょっとだけ意識して、考えて、定義してみる。
その繰り返しで日常的にもできるようになってくる。
「定義がたくさんあるほど、揺るぎない意志を持った人物になれる」
だが、一度定義したものも変化するときもある。
時代の流れや新しい思考などにより進化するからだ。
それも怠ってはいけない。
ってことで、哲学者になってみよう。
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