法人確定申告と消費税申告を自力でやった

2020年6月4日

正直に言おう…しんどかった…

しかし、一度経験すると自信がつくもので来年からは「一人でできるもん」と言えそうだ

そもそも、9年間ずっと税理士さん任せでいたのに第10期の2019年度を自分でやろうと思ったのか?答えは実にシンプルで「経費削減」

アプリケーション開発の失敗で、ウン千万円の支出に対して、実入りはゼロ。そりゃ、赤字にもなりますわい。こうなったら、経費を絞りに絞るのだ!

現状のビジネスはとてもシンプルで、在庫管理などがないので「会計処理ってなんとかなるんじゃない?」と思った

会計ソフト freee しかし使いにくい点もある

会計ソフトはたくさんあるけど、オンラインで管理できて、データ同期ができるものがいい。有名なアプリが何かと安全だろうということで、まずはfreeeで始めた

freeeを選んだ理由のもう一つは担当してくれていた税理士さんが対応していたから。前年度の決算をfreeeでやってもらったのだ。そうすることで2019年度の決算処理もfreeeを元にできる

比較できるデータがあればチェックもしやすい。そういう算段

freeeは「複式簿記って何?」という人でも使いやすいように工夫がされている。お小遣い帳の感覚で処理していたら、いつの間にか決算資料ができている、というのを狙っているのだ

が、しかし、それ故に「複式簿記」を知っている人から見たら、逆に使いにくい。実は、私は「簿記三級」を持っていたりする。だからこそ、freeeって使いにくいって感じた

社会人のとき、本屋さんで何気に「簿記」の本を手にした。10万円でパソコン買っても、現預金は10万円減るけど、備品が10万円増える。結果、損益はゼロ。「なんじゃこりゃ!?」という不思議さがあり、簿記三級を受験するきっかけとなった

freeeを止めた最大の理由は「アマゾン同期」

どうもfreeeのメニュー構成は「付け足し」感が多く、イマイチピンとこない。「直感的に使えない」という印象で、好きじゃない。毎回「えっと、あれはどこだっけ?」という感じになってしまう。慣れというより「予測した場所にある」という感覚が無い。だから使いにくく感じちゃう

しかし、それ以上に困ったのは「アマゾン」の購入商品の同期ができない、ということだった(解決済み)

買い物のほとんどが、アマゾンビジネスを使っている。freeeでは2020年2月まで「非対応」と公式アナウンスされていた、それが2月の初めに「対応しました!」と連絡。おぉ、やっと使えるぞーと思っていた矢先…

「問題が発生したので同期を一時中止」

一時中止になったのはいいんだけど、アナウンスがないんだよね。「できました!」はアナウンスするけど「できません!」はアナウンスしない。こういうところがあまり好きじゃない

そして、すぐに直るかと思ったら、全然修正されない。3ヶ月を経過した決算処理月だというのに直らない。「ダメだ」と思って、他の会計ソフトを探すことにした

(2020年5月に入ってやっと修正されたけど、安心できない)

マネーフォワード(簿記が分かっていると超使いやすい)

そこで見つけたのがマネーフォワード。まずはお試しで登楼してみたけど、もう使いやすい…はっきり言ってfreeeの何倍も分かりやすくて、サクサクと作業が進んでいく。最高だ

年間で35,760円(スモールビジネス)

(マネーフォワードMEは家計管理アプリなので注意)

ただし、複式簿記が分かっているという前提になるけどね。いや、これは便利だわ。同期も安定しているし、安心できる

ということで、freeeを捨てて、マネーフォワードでやることにしたのでした

同期処理が安定しているのは、本当嬉しい。ただ、アマゾンのデータ取得が「過去1年間」に限定される(たぶんアマゾン側の仕様)ので、2018年4月の半分ぐらいはCSV登録という手間が必要だったけどね

freeeと違って、操作にほとんど迷うこと無く登録作業ができた。これはマネーフォワードの開発思想が「いかに複式簿記を快適に入力できるか?」ということにあるんだと思う

freeeの方が優れている点は「消費税申告書が作成できる」「自動仕訳ルールが優秀」というところかな?得に「消費税申告書が作成」は、マネーフォワードも対応してほしい。これだけでfreeeと二重契約しようかと思うほどなのだ

法人税確定申告書を作ろう

さて、データ入力が終わったぞ。「決算書」を出力して、準備万端…。あれ、なんか足りないぞ?

「法人税確定申告」が無いじゃないか?法人税はどうやって計算するんだ?

無知とは恐ろしい

そう、会計ソフトだけでは「法人税確定申告」は作成できないのでした。マネーフォワード、freee、そして大御所の弥生会計も「法人税確定申告」は作成できない。うわー、困った

最初、マニュアルに確定申告の仕方があったけど、それは「個人の確定申告」で法人じゃない!紛らわしいわ!(もっとも法人の場合、普通は税理士がやるべきとだから、機能自体ないのかも…)

確定申告書を手に入れる

まずは、税務署に提出するための「確定申告書」を手に入れないといけない。ところが、それがどこにあるのかが分からない。去年までは税理士さんが電子申請してた。電子申請の場合は確定申告書が送付されてこないのだ

国税のホームページをみても、どうしてもたどり着けない(涙)。こうなったら電話で聞くしか無い。そして、次の手順を辿り着けることを知る(年度は、現在に置き換えてね)

  1. 国税のホームページにアクセス
  2. 「税の情報・手続・用紙」をクリック
  3. プルダウンから「申告手続・用紙」をクリック
  4. 「税務手続の案内(科目別一覧)」をクリック
  5. 法人税関係の「法人税」をクリック
  6. 「法人税及び地方法人税の申告(法人税申告書別表等)をクリック
  7. 「平成31年4月から令和2年3月の間に提供した法人税等各種別表関係(平成31年4月1日以後終了事業年度等又は連結事業年度等分)」をクリック  
  8. 「令和元年10月1日前に開始した事業年度等又は連結事業年度等分」をクリック
  9. 大量のPDFがあるので「摘要」に「平成31年4月1日以後終了事業年度」から必要なものをダウンロード

はじめての人が絶対にとどりつけない場所にある。もう、バカジャネーノと思った。これぞ、お役所!という感じ。税理士なら知っていることなのかもしれないけど、こちとら素人だぜ!(自慢するな)

書き方は本で学ぶ

うーん、困った。自分でやらないといけないのか…途方に暮れてても仕方がない。とりあえず本を買ってみよう

あちことでオススメの本として「STEP式 法人税申告書と決算書の作成手順」があった。ポチろうかと思ったが、手が止まる。決算時期ということもあり、プレミア価格になっとる!!!

新品も中古も1万円超え(ガクブル)

これは躊躇する。メルカリ、ヤフオク、近所の本屋さんも探してみたけど、見つからないので諦めた

変わりにこちらの本を購入、書くべき順番が書かれているのでわかりやすい。Excelのアプリの方は使わなかったので、よくわからない

ダウンロードしたものを書籍に沿って書いていく。ふむふむ、だんだん分かってきたぞ。わからない点もあるけど、なんとなくデキている感じがする。しかし、不安だなー。そうだ、税務署に相談しよう

電話で予約をすると相談に乗ってくれる。あ、税務署って「国税」と「地方税」の2つあるので注意。一般的に「税務署」といえば国税のことを指していて、地方の方は「地方税務署」という(ヤヤコシイ)

「相談したいんです。今日にでもいきます!」ということで予約して突撃!

「おー、ここまでできているとは、すごいですね。ここの計算が間違っているので、こうすればOKです」

「ありがとうございます。清書して改めて提出にきます」

「ここまでできるなら、もう税理士不要ですよ。『決算書できています』という人、多いんですが、みんな全然デキていないんですよね(ポツリ)」

最後になんか本音がこぼれたぞ

「消費税申告の方はできてますか?」

「はい、できてます」(これは後に勘違いと知る)

というわけで、申告書が出来上がった。しかし、不安だなー。去年の税理士さんが作成した申告書と見比べてみると、どうしてもマッチしない点がある。どこかが間違っているようだ…

自分で確定申告書を作成していた思ったのは「決算書の数値を転記して、計算し直す」ということ。転記と計算だったら、自動でできるじゃないか!という思い…

会計ソフトが対応していないのは、毎年のように税改正により「毎年書き方が変わる」という点が難しいからじゃないかな?と推測している

しかし、こんな手書きなんて間違いの下だし、無駄が多い。行政は怠惰すぎるぞ。「○○の場合」という度に書類を増やすことで対応するから、余計に自動化を遠のかせている。お役所仕事ここに極まる

実際のところいちばん大変なのは、チェックするお役所だろう。OCRでデータを読み込んで、計算間違いはチェックできるかもしれないけど、内容を精査するのは目で追うしか無い

「どこか間違っている」という確信はあるものの、どこが間違っているのか分からない。うーん、どうしようか…

「全力法人税」に救われる

マネーフォワードのマニュアルなどを読むと「法人税の達人」と連携できると書いてある。ほほぉ、NTTデータかぁ、パッケージアプリ?はぁ?

これからはオンラインの時代だよ。という理由で捨てました。金額も高い(37,100円)からなー

調べてみると「全力法人税」が良さそうだ。最初の方で見かけたんだけど、なんだか安っぽい名前(ごめんね!)だったのでスルーしてた

感激したのは「お試し利用」が即座にできること
早速、試してみた結果「使える」と判断できた

ちなみに先程の「法人税の達人」はお試し版を申請後に数日待たないといけない。担当者がチェックして、メールで送信するという前時代的なやり方なんだろう。「全力法人税でやろう!」と決めて、確定申告書の出力が終わった頃に「おためし版のIDとパスワード」が届いた。遅いぜ

全力法人税は、使い方は簡単。ほとんどが案内されるままに入力していけば、必要な情報登録は完了する。とはいっても、必要な情報は若干専門的なので、事前に「法人確定申告の仕方」の本を一冊ぐらいは読んでおくことをオススメする

価格は初年度 約2万円、以降は1万円/年(安いね!)

やはり!手計算には間違いがあった。こういうとき、手書きよりも信頼ができる。なるほどなー。税務署の人が目視で発見できなかった間違いも訂正された

完璧だ!(とは言えないかも、勘定科目の間違いだってありえる)

ふぅぅ、これで終わった…

あれ?消費税ってどうやって払うんだろう

消費税申告書というものがある

法人税の申告は「儲かってるなら、金よこせ」という仕組み(違うよ!税は社会を維持するための…(ゴニョゴニョ)。それに対して、消費税はお金の終着点から徴収される仕組み

440円で仕入れた商品を1100円で売る。10%消費税だから1100円のうち100円は消費税。だから100円を上納しなければならない。でも商品の仕入れ時の440円のうち40円は消費税。なので、仕入れにかかった消費税を引いて(100-40)、60円を支払うだけでOK

こういう計算した結果「今年は〇〇円、収めさせていただきます(ペコリ)」というのが消費税申告書なのだ

忘れてたよ

これは「全力法人税」でも作ることがデキない。まぁ、ぶっちゃけ簡単でしょ。売上の消費税から経費の正税を引けばいいだけだから…(無知の無知)

たしかにそうなのだが、消費税申告書を舐めちゃいけねー。地獄だぜ

こちらから消費税申告書をダウンロードしようね

https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shohi/shinkoku/itiran/1461_31-3.htm

私が必要だったのは、次の8枚!

  • 申告書第一表
  • 申告書第二表
  • 付表1-1
  • 付表1-2
  • 付表2-1
  • 付表2-2
  • 付表4-1
  • 付表4-2

なんで、こんなにいるんだよ!単なる引き算だろうが!と怒っても仕方がない
もう、そういうものだと諦めるしか無い…

2019年度は「消費税が8%から10%に上がった」「基本10%だけど軽減税率8%もあるよ」ということで、ヤヤコしさが倍増しているのだ

そして、はじめて知ったことだけど…

消費税10%のうち国消費税7.8%と地方消費税2.2%を別々に計算しないといけない

消費税7.8%とか2.2%とかなんですか?さらに軽減税率で国6.24%と地方1.76%。これに2019年9月31日までの国6.3%と地方1.7%も計算しないといけない…

消費税、カオスすぎだろ

最初、手計算で申告書に書いていたんだけど嫌になってきた。申告書通りに転記して、計算するだけでいいんだけどね。その「転記するだけ、計算するだけ」だったら、自動でいいじゃないか!!!!

という思いが強くて、やる気を大いに削がれるんだよね

調べてみるとfreeeが対応しているじゃないか!freeeすごい
(というか、せめてこれぐらいは会計ソフト対応してくれ!)

NTTデータも「消費税の達人」というのがあるけど…全然、惹かれないな

マネーフォワードの仕訳データをダウンロードして、freeeにブチ込む。freeeとマネーフォワードの両方契約状態で助かったよ…

来年はどうしよう(日々の入力はマネーフォワードでやりたい)

税務署に申告書を提出

freeeの消費税申告書の作成はあっという間だった。こちらも途中まで手書き&手計算していたので「問題ない」ことはすぐに確認できた

翌日、すべての書類を持って、税務署(国の方へ)。窓口で提出用と控えの2つを提出。(決算書、法人税確定申告書、消費税確定申告書)

提出には予約も不要、提出窓口で簡単なチェックだけ。「お疲れ様でしたー」で終わり

全力法人税では、法人地方税も計算してくれているので、近所にある地方税務署に出向いて提出して終わり

これで、支払う税金が確定した

あれ?

なんか、税金払うために一生懸命頑張ったって感じがするぞ?すごい努力して、税金を支払うって、すげーモヤモヤする

だったら、仕訳伝票を全部見せてあげるから、勝手に計算して「こんだけ税金払って、不服があれば聞くからさ」という風にしてくれないかな

来年はどうしようかな

それにしても大変だった

ほぼ3週間ぐらいかかったな。はじめての申告で、1年分のデータ入力も含めてだったので、メッチャ頑張った。頑張った自分を素直に褒めてあげたい

あきらめること無く、乗り越えてきたんだからね。途中、やっぱり税理士さんにお願いしようかなーと思った。それぐらい意味不明なことが多かったよ

しかし、やった振り返りとしては良かった。税金のことがすごく分かってきたしね

申告書は、結局「払うべき税金の計算」。その過程の中で、ビジネスは税金と深く関わっていることが分かったし、お金のやり取りでは欠かせないことが分かった

輸入した商品や、海外のWebサービスでは「不課税」として処理しないといけない。社宅が「賃貸住宅」の場合も「不課税」。その理屈も、今回の流れならば納得できる

来年は、もっとスムーズに処理ができるだろうなー。消費税も8%と10%の混在じゃなくなる(私は軽減税率は使わないビジネス)から、もっと簡単だろうし

ということで、確定申告に関する思い出語りは終わり

あ、そうそう、今回の処理で苦労した中に「Amazonデータの連携の謎」というのがある。金額が一致しないということに悩まされたけど、その原因も一つ一つ調べたよ。これまた別の投稿にまとめようと思う